スキップしてメイン コンテンツに移動

一日に30分節約できるかもしれない変態キーバインド(3/3)

IMEのON/OFF切り替えが人間には不可能な件



コーディングに関わらず、日本にいる限り日本語を入力することは避けられないことだと思われます。

しかし、この切り替えを行うためのトリガーとなっている半角/全角キーは人の手が届かない場所に配置されています。



日本で生きていくために、キーバインドでホームポジションに近づけます。



IMEのプロパティ、キー設定ツールで以下のように設定を行います。





これにより、IME ON/OFF 周りで以下のような操作が設定されます。

  • 文字入力状態外で無変換を押すと必ず IME が OFF になる
  • 文字入力状態外で変換を押すと必ず IME が ON になる
  • 文字入力中に無変換を押すと入力中の文字が半角になる(F8と同じ動作)
  • 文字入力中に変換を押すと入力中の文字が全角英数字になる(F9と同じ動作)
  • 文字入力中にひらがな/カタカナを押すと入力中の文字が全角カタカナになる(F7と同じ動作)




IMEのON/OFF以外に、日本語を入力する際に良く使うファンクションキーの動作を親指で自然に押すことのできるキーへ充てることで、人間の指でも無理なく日本語が打てるようになります。



よく使うキーが人外の域にいる件



日ごろコードを書く上で使うキーとして Enter や BackSpaceがあります。

また、自分はエディタとしてvimを使っているため、ショートカットのための Ctrl やノーマルモードへ戻るための Esc も非常に頻繁に使います。



これらのキーは、非常に良く使われるにもかかわらず、人の手では到達することができない、人外の域に生息しています。



キーバインドでホームポジションに近づけるしか生きる術はないでしょう。



以下を dot.nodoka に追記し、再読み込みを行います。



https://gist.github.com/1130249



これによって、以下のキーバインドが設定されます。

  • CapsLockキーを一度押すとEscが入力される
  • CapsLockキーを押しながら別のキー(例えばx)を入力すると、Ctrl + x が入力される
  • Ctrl + h(つまり、CapsLock + h)を入力すると、BackSpaceが入力される
  • セミコロンを入力すると、Enterキーが入力される
  • Ctrl + ; を入力すると、セミコロンが入力される




ここで、最も異質なのがセミコロンをEnterとしてしまうところですが、Enterキーというのはコーディングにおいて最もよく使うキーのひとつであることは自明なので、セミコロンを退避させてEnterキーに差し替えることはそれほど不自然なことではないでしょう。



一部の記号が人間に押されることを考慮していない件



コーディングにおいては、キャップ(^)やバックスラッシュ(\)等、一般の会話では用いられない記号を打ち込まなければならない場合が多々あります。

しかし、これらのキーはあまり用いられないためか、人間に押されることを考慮していない位置のキーに配置されています。



コーディングを続けるためにはキーバインドで我々だって人間なんだということを主張しなければなりません。



以下を dot.nodoka に追記して、再読み込みします。



https://gist.github.com/1130266



この設定によって、以下の記号を日ごろ打つ我々も人間なんだと主張することができます。

  • ^ (Ctrl + 無変換)
  • ~ (Shift + 無変換)
  • | (Shift + Space)
  • - (Ctrl + 変換)
  • _ (Shift + 変換)
  • = (Ctrl + ひらがな)
  • + (Shift + ひらがな)
  • \ (Ctrl + /)
  • ` (Ctrl + ‘)




Shift + Space はブラウジングなどで用いる可能性があるため、充てることができないかもしれません。適宜調整してください。



キーを拡張しても今までのキーを押してしまって慣れることができない



人に押すことのできないキーを押す技術を身に付けてしまったことで、本来の人間の姿を取り戻せなくなってしまった場合、どうにか矯正を行っていくしかありません。



以下のキーバインドを設定することで、人外の力を制限することができます。



https://gist.github.com/1130276



この制限は非常に強力なものであるため、よく考えて使う必要があります。

人外の力が弱まり必要がなくなったり、ストレスで寝込んでしまうなどの症状が現れたりした場合は、冒頭に # でコメントアウトしながら調整を行いましょう。



人間の手について考えながらキーを配置していたら自分のキーボードを触る人が居なくなった



キーバインドについて深く考察を進めていると、次第に自分のキーボードを触る人が減ってくる可能性があります。



キーの配置は人それぞれ最適なものが異なるため、自分に最適なものを突き詰めていくに従い、その他の人の最適なキー配置との距離が次第に広がっていくことは仕方がないことです。

しかし、ペアプログラミングや何かちょっとした操作を人に行ってもらうときなどに、自分以外の人が触ることのできないままでは、何かと不都合が発生します。

そのため、以下の一行を追加して人に使用してもらうときはあらゆるキーバインドを一度リセットする準備をしておきます。



key Pause = &LoadSetting("日本語 109 キーボード")



この設定により、Pauseキーを押すことで、それ以後、そのキーボードは元の「人間には扱いづらい一般的なキー配置」の姿に戻ります。

再度自分の作業に戻るときは、のどかの設定から再読み込みを行いましょう。



最後は自分で設定する



これはキーバインドに限ったことではないですが、設定はできる限り自分で一度書いてみるのが良いと思います。



自分で書くことで、「この配置はちょっと違和感があるが、変更するのが面倒」、「ここにこのキーを配置すればうまいこと行きそうだけど、設定方法が分からない」、「この文字を打ちたいのに何処に配置したか忘れてしまった」というようなことが少なくなってきます。





まとめ



以上、長々とキーボードの人間最適化について書きました。



まとめると、

  • キーボードはコーディングを行う人間に適した配置になっていない
  • 人間の手に適したキー配置を行うことで一日30分節約できる(かもしれない)
  • キーバインドソフトはのどか(or 窓使いの憂鬱関連)がお勧め
  • とりあえず以下を設定するとキー配列のKMNK最適化が行われる
  • キーバインドは一日してならず




という感じになった気がします。



紹介した以外にも自分最適化のために設定しているキーバインドはいくつかあるのですが、これは仕事環境や用いているエディタなどに依存してくるため、今回紹介はしませんでした。



自分の現行の設定はgitの構成を変更していなければおそらく以下から見られると思います。



https://github.com/kmnk/config/blob/master/dotfiles/dot.nodoka



何かおかしかったり、より良い設定などがあればお知らせいただけると非常にうれしいです。



また、こんなキー配列にしたらすごく捗るよ!とかも教えていただけると有り難いです。



ついこの前も、ずいぶん昔の記事なのですが、 http://pi200k.blog35.fc2.com/?no=70 のような配置を実践している方が居て、非常に夢がふくらみました。



Kinesisを買うことも一つの答えではあると思うのですが、どのマシンでもキーボードでも設定ファイルさえ読み込めば自己最適化されるというようなキー配置を色々と模索して、新たな配置を考えたら垂れ流していきたいと思います。

コメント

このブログの人気の投稿

日記をつけはじめて1年とちょっと経ったまとめ

日記をつけはじめて1年とちょっと経ったまとめ去年(2017)の 1/11 から日記をつけ始め、気づくともう1年以上ほぼ毎日つけていました
まさか習慣化するとは思っていなかったんですが、意外と続いたので一旦まとめておこうと思ってのエントリこのエントリでは どういう手法で続けてきたか続けてきた結果どうなったか などをまとめておいて、自分用の改善材料にすること、及び、このエントリを見た人の判断材料にすることを目的としています…ので、書き始めた主要因である書籍 日記の魔力 については、覚えている内容を参考にする程度で、本自体の紹介はほぼしないです(読み返すのが面倒だっただけじゃないです)まとめ書いてみたら長くなったので、まとめから自分用のフォーマットを整えれば意外と書くのは楽愚痴も悩みもとりあえず文字に吐き出すと精神衛生上良い忘れっぽいと思っていたら、思っていたより数倍物事を忘れていることに気づく万が一興味を持ったら一度 日記の魔力 を読んでみては今後は…これまで通り毎日ログを書くふりかえりの意義を再考して、ちゃんと毎週&毎月ふりかえるようにするふりかえりの中で、どういうログを書いておくと使いやすいか考えて、日記自体も改善する以降、自分のふりかえりも兼ねているため長文ですが、つらつらと書きますきっかけ最初のきっかけは、 Twitter のタイムラインに流れてきたブログのエントリ 思考や行動を改善できる「日記の魔力」とは の引用…だった気がする(この時はまだログをつけていなかったので記録も記憶も残っていない…)ここで紹介されている 日記の魔力 という本を一通り読み、本に書いてあるとおりに 騙されたと思って日記を書き始めてみよう と思ったのが最初の一歩手法記憶が朧げですが、確か本の著者の方の手法はワープロかPCか何かで、毎日のログを隙間時間にファイルに記述する10日に一度くらいのスパンでそれまで書いた日記をふりかえる ふりかえりの中で、自分が人生で追っていきたい主題みたいなものに関連する内容を別のファイルにコピペして貯めていくみたいな形だったはず。色々と細かいルール(天気などの後から調べれば分かることは書かない等)が少しあった気がするけれど、既に覚えていないですそれを基にしつつ、自分の今の流れは以下の様な形に落ち着いています日付毎の1ファイルに、その日の出来事、やったこ…

のどかを購入した

以前以下の辺りの記事
変態キーバインドを勧めてみる続・変態キーバインドを勧めてみるで紹介したように、完全に「窓使いの憂鬱」に依存している自分にとって、
Vistaや7への移行の最大の妨げとなっていたのがVista発表とほぼ同時期に発表されたこの一文。

「窓使いの憂鬱」の開発は終了いたしました。Windows Vista では動作しませんのでご注意ください。

当初はかなりショックを受けたものです。

すぐに有志のパッチが出たりはしたのですが、その後派生プロジェクトとして
のどか[http://www.appletkan.com/nodoka.htm]というものがapplet氏により開発、継続されました。

基本的にVistaでは"デジタル署名のないデバイスドライバは動作しない"ため、フリーソフトのレベルでは限界がありました。
この"のどか"は、シェアウェアであり、いずれ法人化&署名獲得を目指すということで、当時から購入を迷っていたのですが、
この度、めでたく法人化されるということでこの機会に購入。

窓使いの憂鬱をアンインストールし、のどかをインストールしました。

設定ファイルなどは若干の修正が必要なものの、ほぼ今までの物をそのまま使えたため、スムーズに移行することができました。

これで学校のPCや新ノートのVista(そのうち7)でも快適なタイピング環境が構築できそうです。

追記
Vista 64bitの場合、起動時にF8でメニューを出して署名強制を無効にしないと動作しないらしい。
これを調べていなくて学校のPCへのインストールに時間がかかりました。

現在は快調に動作中。
セミコロンエンターがいい感じです。

追記の追記
とうとう署名付き版のv4.10がリリースされたようです。
インストールしてみたところ署名強制無効を行わずに問題なく動作しました。

続・変態キーバインドを勧めてみる

以前 変態キーバインドを勧めてみる で紹介したキーバインドを若干修正したので、改めて紹介。
導入やら詳細は上記に依るとして、現状は

使用ソフト
窓使いの憂鬱(WindowsVista非対応)IMEのプロパティ
キーバインド内容
CapsLock→LeftCtrlセミコロン→EnterC-セミコロン→セミコロンC-h→バックスペースC-[→EscC-無変換→[C-変換→]S-無変換→{S-無変換→}C-ひらがな→\C-ひらがな→|無変換:日本語OFF、変換文字の半角化変換:日本語ON、変換文字の全角英数化ひらがな:変換文字のカタカナ化
な感じになっています。

最後の3つはIMEのプロパティで設定、
その他窓使いの憂鬱を用いた設定内容は、

include "109.mayu" # JIS配列の場合はこちら

# CapsLockをControlに
mod control += 英数
key *英数 = *LeftControl

# セミコロンをエンターに
key *IC-SemiColon = Enter

# Ctrlを押しながらだとセミコロンに
key *IC-C-~S-SemiColon = SemiColon

# Ctrl+Hをバックスペースに
key *IC-C-H = BS

# vi風キー操作
key C-OpenBracket = ESC
key IC-C-OpenBracket = ESC

# 遠いキーを近くへ
key C-無変換 = OpenBracket
key C-変換 = CloseBracket
key S-無変換 = S-OpenBracket
key S-変換 = S-CloseBracket
key C-ひらがな = YenSign
key S-ひらがな = S-YenSign

こんな感じです。

オレンジは今回新しく追加したもの、
青はおおよそ誰にでもお薦めできるバインドです。

赤は、初心者にはお薦めできn(ry なものです。
慣れるまでかなりいらいらしますが、慣れてしまうとタイピングの勢いが何かを決定するたびに止まってしまって逆にいらいらする感じになります。なってます。

窓使いの憂鬱はVistaで未対応と書きましたが、一応後継機としてのどかというソフトが別の方により引き続き更新されており、
そちらは動作するようになっているそうです。

日本語キーボー…